Strings Diary

自称ライトな鉄道マニアが書く日常と思い出語り。

185系踊り子号に乗りまくった高校時代【きっぷで思い出語り#10】

古き踊り子号に乗りまくった時期がありました。高校生でバイトもせずに、お金もない中でよく乗り回しました。公立高校で、一応バイト禁止とされていました。が、そこまで厳格に禁止されていたわけではなく、学校としても黙認せざるをえないといった形でした。公立ですしね。

お決まりのパターンは、放課後に部活をさぼって校門を飛び出し、新横浜から小田原まで新幹線で急行、即踊り子で引き返す、というもの。当時は乗継割引もあり、特急料金半額に甘えてグリーンにしました。

窓の開かない防弾ガラスのお召し列車仕様のグリーン車を期待しましたが、3回ともだめでした。

それでもやっぱり窓が開く特急列車というのはいいですね。

古き良き列車を賛美しているわけではないのですが、最近のE257はどうも好きになれません。変に揺れるうえにコンセントが窓側にしかない。おまけに座面の動きがぎこちない。なんかなあといったところでした。

乗継割引と青春時代をともにしたという大げさな話

2024年春のダイヤ改正をもって、乗継割引が全廃されました。昭和40年から続いた由緒正しき制度で、きっぷの券面に表示される「乗継」の文字が放つ異様な存在感が好きでした。廃止は残念ですが、思い出とともに供養したいと思います。

 

スーパービュー踊り子

ひとりでふらふらと出かけるようになった当初は、乗継割引の存在すら知りませんでした。過去記事にも書きましたが、熱海で新幹線から乗り換える行程を組んでいながら、高いA特急料金をそのまま支払ってしまったのです。お金のない中学3年生でしたので、なんとももったいないことをしました。

 

strings-travel.hatenablog.com

 

 

2 踊り子号

これが2020年の2月、私が保管するマルス券で最初に乗継割引のきっぷが登場するのが1年後の2021年2月、185系の踊り子号に小田原から乗ったときのものです。窓のあかないお召し列車仕様の編成が来ることを期待していましたが、そう簡単には来ずに、このときは窓を開けていた記憶があります。

えきねっと発券」のレイアウトが一世代前。

定期運用離脱直前には、コロナ禍にもかかわらず隙をみてはそれなりの頻度で乗りに行っていました。今思えば怒られそうです。

 

3 しなの号

JR東日本株主優待券を使って、中央線→篠ノ井線/信越線→北陸新幹線という行程。在来線特急のグリーン車って値段の割にそんなに乗らなくていいかな・・・と思った回でした。

 

つがる号

乗継割引が廃止されるというニュースを聞いたのがこのころだった気がします。どうせならということで、大学1年生の夏休み最終日、乗ってきました。大館能代空港まではANAのマイルを使って安く行くことができました。

株主優待割引って連続乗車券には適用不可なんですね。飛行機の時間がすんごくぎりぎりでしたので、それを知っていればえきねっとで買ったのに。。。

このつがる3号はダイヤ改正を機にスーパーつがる1号になりました

5 ふじかわ号
この日は大学の授業が終わって、さわやかハンバーグを食べたい!と思って、踊り子号と新幹線を乗り継いで静岡に行ったのでした。

肉の味がしっかりするのがいいと思います。定期的に食べたくなる。

同じ道を往復しても仕方がないので、ふじかわで甲府まで北上しようと思ったのです。ついでにコンパートメント席にしました。

 

6 ひだ号

こちらは自由席。本当は飯田線秘境駅号に乗ろうと思っていましたが、一緒に行くはずの友人Tが寝坊したため、私はきちんと間に合っていたのにキャンセルしました。きっぷをよく見ると、豊橋発車時刻が9:50、座席取消が9:58。出札が混んでいて払い戻しには8分だけ間に合いませんでした。もちろんお金が戻ってくることはなく、760円を友人Tに請求しておきました(笑)。

このとき、「東京都区内→東海道/飯田線/中央東→東京都区内」の乗車券を買っていて、高山線・富山経由への区間変更を出札で申し出たところ、「できない」と言われてしまいました。区間変更というやつの存在を認識したばかりでしたので、自分が間違っているのかと思って引き下がってしまいましたが、今思えばおかしな話です。改札で申し出ればよかったのでしょうか。

結局原券の未乗車区間を残して払い戻し、「豊橋東海道/高山線/北陸新幹線→東京都区内」の乗車券を新たに買いなおしてしまいました。

 

スーパーはくと号と乗継請求

お別れとなったのがこちら。スーパーはくと8号です。前日に新潟にいて、その日の夜のサンライズで姫路まで行き、折り返して大阪にでも行くかと思っていましたが、満席と言われて待ってましたとばかりに乗継請求のゴム印をお願いしてみました。満席でないと発動しませんからね。

 

ところが!

 

e5489でサンライズ瀬戸のシングルデラックスの空席を拾うことに成功。姫路までなんてもったいないと思い、結局高松まで行ってしまいました。そうはいっても、「姫路→新大阪」の特急券を捨てきっぷにするのはもったいなかったのと、津山の鉄道博物館に行こうと思いましたので、スーパーはくと号に適用させたわけです。丸くおさまりました。

せっかくの「乗継請求」がにじみすぎ。保管方法が悔やまれます。

乗継請求のゴム印は、満席がほぼ確実の最終のサンダーバードに絡めてお願いしてみようと思っていましたが、はからずもこんな形で実現することができてなによりです。

 

***

 

乗継割引の廃止の理由として、時代に合わなくなったという部分が大きいと思います。しかし、「時代に合わない」ものはまだまだたくさんあります。補充券の類などはその筆頭。いくら長距離かつ多経路の乗車券だからといって、なぜ手書きなのでしょうか。いくらニッチなニーズだからといって、発行に数週間待たせるのはいくらなんでも不便すぎるのではないでしょうかね。区変の改補でもできあがるのに2時間以上かかりました。マルス端末を全部廃止してWindowsにソフトのせればいいじゃないですか。

そっちの方がコストが・・・と言われるでしょうが、数週間という時間を割いて手書きできっぷを発行して、できたら電話で連絡。古めかしくてまわりくどくて鳥肌もの。意味不明です。

いかめし片手に函館本線を爆走【日本半周'24冬#4】

函館にいい宿を見つけました。ただのビジネスホテルですが、文句なし。agodaで2人で2泊分予約したところ13,000円。1人1泊3,000円です。安い。しかもチェックインのときに駅からのタクシー代を出してくれるんです。

函館駅から900mほどで、徒歩圏内ではありますが、タクシー代を出してくれるのは本当に大きいです。無料の夜泣きそばもあります。

breezbay-group.com

ここからが本題です。今日からの1週間は、道内の特急列車の自由席までも乗り放題の北海道フリーパスを使います。7日間有効で、お値段は27,000円ほど。私のような鉄道マニアにとっては破格です。ということでさっそく函館を発ち、今日は新得まで向かいます。まずは特急北斗に乗車。始発駅ですし、自由席で十分、かと思いきや、そうでもありませんでした。

ここで私なりのアドバイスです。通路側に座るのであれば、そんなに遠くまではいかないであろう人の隣に座るのが吉です。たとえば、明らかな観光客であれば、登別や最悪の場合札幌まで降りないかもしれません。そういう人の隣は避けるのが無難です。

などとぶつぶつ言いながら昨日森で買ってきたいかめしを開封

・・・うますぎ。何回食べても間違いない味です。隣にいる友人Tは、いかが少しばかり苦手なようで、においも苦手と言っていました。

揺られること2時間半。登別で下車。2時間半ですよ。いきなり北海道のでかさを目の当たりにした気がしますが、退屈などということはまったくありません。エンジン音を聞きながら廃駅跡を探したり、車窓を眺めたり。面白いものです。


写真には人が写っていませんが、とんでもない混雑でした。というより日本語が聞こえてこないんです。温泉にでもつかろうかと思いましたが、わざわざここでつからなくてもいいかなと思ったのと、我々はミーハーではありませんので、そそくさと撤退。また来ます。

書きにくいですが、日本にいらっしゃる外国人観光客の方がどうこうという意図はありません。私だってひとたびパリに行けば、やれエッフェル塔だのコンコルド広場だの言ってミーハーになるに決まっているからです。お互いさまといったところです。十分楽しんでいってほしいなあと思いつつ撤退したわけです。

登別から札幌方面へ向かう特急の指定席は軒並み満席。そりゃそうです。ここで北海道フリーパスの威力発揮です。すずらんuシートを利用しました。例によって駅についてから指定券をえきねっとでとりました。が、発券の仕方がいまいちわからず。出札も行列。仕方がないので発券しないまま乗っていきました。入鋏印がほしいのにというわがままをここで吐いておきます。

電車特急のuシートを満喫して、札幌に到着。無印で衣類圧縮袋、100均ではさみ、などといろいろと買い物やら用事やらを済ませました。

時計台の前を素通り。また数日後に来ます。

札幌からは特急おおぞらで今日の宿泊地、新得へ。民宿サホロハウスさんに泊まります。新得の駅から徒歩圏内で、今回は2人で1泊7,800円とお手頃価格で泊めさせていただきました。

sahoro-house.com

すぐ裏手にはセイコーマートもあります。素泊まりにしましたので、夕食を調達。ペペロンチーノ1つ140円という信じがたい値段のくせに、味は抜群です。2つ買っても280円ですからね。コスパは最強です。後日談として、新潟県の坂町のイオンにも立ち寄ったところ、同じサイズのパスタが400円でしたよ。セコマ恐るべし。

明日は釧路からSL冬の湿原号に乗車します。

 

***

 

今日3月11日であれから13年。幼稚園の卒園式を間近に控えた私は母と自宅にいました。幼いながらテレビでみた衝撃的な映像を忘れることはできません。最近も地震など自然災害が頻発しています。今一度、身の回りの防災・減災について考え直してみようと思います。

道南をフリーパスで満喫する1日【日本半周'24冬#3】

昨日函館空港まで飛行機でやってきて、今日は1日函館周辺をうろうろします。今日はこんなきっぷを調達しました。市内のバスや市電、森までの支線を含めた函館線に乗り降り自由というものです。特急券を買い足せば特急にだって乗れます。ご丁寧に、前日のうちに出札で購入しておきました。

ホテルを出て、市電に乗ってまずは五稜郭へ。堀が凍っていました。なんでも、昔は「五稜郭の氷」といってありがたがられたそう。ただの氷じゃないかと突っ込みたくなります。

五稜郭タワーより。

函館奉行所も見学。復元にはとんでもない労力を割いたんだなあと感心しました。私は大学受験には日本史ではなく世界史を使いましたので、そこらへんの事情にはあまり詳しくありません。

 

靴を脱いで中に入りますが、床暖房などという気の利いたものはありませんので、とにかく足の裏が冷たい。冷え性なのでなおさら冷たいんです。もっとじっくり見たいのですが、耐えきれずにそそくさと出てきてしまいました。もう少し暖かくなったら再訪したい場所です。

hakodate-bugyosho.jp

ハセガワストアを横目にバスに乗って、今度は青函連絡船摩周丸へ。鉄道マニアとして見逃すわけにはいきません。

右側はグリーン車。ずいぶん深く倒れますが、一部壊れてしまっているものもありました。20年後にはどうなっているのでしょうね。末永く保存していってほしいですし、お客さんとしても大切に扱いたいものです。ちなみに1週間以上あとには、青森の八甲田丸にも行きました。そのうち記事にします。

いろいろ行きまして、ここからいよいよ鉄道に乗ります。キハ40のお出ましです。はまなす編成の北斗91号とぱしゃり。

もうちょい前で撮ればよかったかしら。。。

ヨンマルのDMF15型のなんだか古めかしくも力強いエンジン音を聞きながら函館をあとにします。いつものように乗り込んだのが発車直前でしたので、ボックスはおろか、席はすべて埋まっていました。デッキに立っていましたが、それはそれで悪くないものです。40分ほど乗って大沼公園に到着。

当たり前のように曇天。

天気はよくありませんが、一面真っ白でいいものです。観光バスでやってきた外国人比率高めで、日本人は鉄道で来ている印象でした。

さくっと散策をして、後続の特急北斗で森へ。来たる3月のダイヤ改正で全車指定となるようで、自由席特急券を購入しておきました。本当は旅行代理店でプリカット紙でほしかったのですが、仕方なし。大沼公園の出札で妥協することにしました。

森では駅前の阿部商店でいかめしを購入。一緒に来ている友人Tはいかが苦手なようで、買ったのは私だけです。

路線図などというものは面倒なので載せません。帰りは東森・鹿部経由にして、このあたりの函館本線乗りつぶしました。

函館に戻って夕食はラッキーピエロハンバーガー。なんとも個性的な味で、寒いところには濃い味が合うなあと思いました。

 

翌日からはいよいよ北海道フリーパス7日間の旅です。北海道をぐるりと一周してから、本州にわたります。

北海道8日間の旅の始まりはちょいと優雅に【日本半周’24冬#2】

詳しい行程表はnoteのこちらの記事に記載しています。ということで羽田空港にやってきました。まずは函館空港まで飛行機で行きます。選んだのは全日空のプレミアムクラス。

12:50発の便にしましたが、ラウンジを味わってやろうと思い、はやめに空港にやってきました。

プレミアムクラスの乗客は、まずANA LOUNGEを使うことができ、さらにクレジットカードの優待でも別のラウンジに入ることができます。どこもドリンク飲み放題というので、はしごしました。

第二ターミナル出発ロビーの端っこにあるラウンジではパソコンを広げて仕事をする方々がずらり。明らかに場違いでしたので、トマトジュースを1杯飲んですぐ出てきましたが、他に行ったラウンジは過ごしやすかったです。イヤホンを家に忘れてきてしまい、18日間後悔し続けました。

そして優先搭乗。この日のプレミアムクラスの乗客は4名。ビジネスパーソン2人、明らかな飛行機好き1人、そして私です。

昼過ぎの便なので、ボリュームのある機内食の提供があります。ところが!ふたをあげようとしたときに、右手が味噌汁のお椀に当たってしまい、こぼしてしまいました。客室乗務員の方にはやけどなどはないですかとお気遣いいただき、なんともお恥ずかしい限りです。

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本当においしい機内食でした。正直驚きました。きちんと考えて手を込めて作っているんだなあと伝わってくる、そんな味でした。さすが。

足元がとにかく広い。新幹線のグリーン車よりも広くて驚きました。

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雲はあれど、順調なフライトでした。この日は函館に移動して泊まるのみ。本格始動は明日からです。

17泊18日間かけて日本”半周”旅行に行ってきました【日本半周’24冬#1】

タイトルの通りです。詳しくはnoteにも書きましたが、noteを一緒に書いている友人Tと17泊18日の日程で、北海道&東日本を一周してきました。

連載予告の記事は私が書きましたが、本編は友人Tが書きたいと言い出しました。2023年夏の私の旅行の様子を見て書きたいと思ったんでしょう(上から目線)。そちらでは、旅行記メインで、"鉄分"少なめにしたようです。

対抗するわけではありませんが、noteからはてなブログに単身赴任中の私はこちらで"鉄分"濃いめの記事を書こうと思います。

マガジンのリンクを貼っておきますので、noteもはてブロもどうかごひいきに。note.com

 

サントリー一万人の第九に参加【きっぷで思い出語り#9】

これまたずいぶん前のことですが、サントリー一万人の第九に参加しました。指揮・総監督は佐渡裕さん。3回参加して、小学生だった私はソプラノ、アルトを、中学生になった私はテノールをやって、残すはバスのみです。

 

毎年大阪城ホールで行われ、おおよそ12月第一日曜日が本番で、土曜日は朝からリハーサルという日程です。

中学生の私は土曜の午前中は12時45分まで授業。母と祖父母は先に大阪へ、若かりし私と父は遅れて大阪に行くことになり、放課後にがんばって新横浜まで急いだ記憶があります。DE席を確保してくれて、崎陽軒シウマイ弁当を食べたような・・・気がします。

360度見渡す限り全員合唱団ですので、迫力は満点。最後の蛍の光では感動して涙があふれました。

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帰りは品川まで乗りましたので、連続乗車券になっています。当時はそんなこと気にも留めていませんでした。