Strings Diary

自称ライトな鉄道マニアが書く日常と思い出語り。

乗継割引と青春時代をともにしたという大げさな話

2024年春のダイヤ改正をもって、乗継割引が全廃されました。昭和40年から続いた由緒正しき制度で、きっぷの券面に表示される「乗継」の文字が放つ異様な存在感が好きでした。廃止は残念ですが、思い出とともに供養したいと思います。

 

スーパービュー踊り子

ひとりでふらふらと出かけるようになった当初は、乗継割引の存在すら知りませんでした。過去記事にも書きましたが、熱海で新幹線から乗り換える行程を組んでいながら、高いA特急料金をそのまま支払ってしまったのです。お金のない中学3年生でしたので、なんとももったいないことをしました。

 

strings-travel.hatenablog.com

 

 

2 踊り子号

これが2020年の2月、私が保管するマルス券で最初に乗継割引のきっぷが登場するのが1年後の2021年2月、185系の踊り子号に小田原から乗ったときのものです。窓のあかないお召し列車仕様の編成が来ることを期待していましたが、そう簡単には来ずに、このときは窓を開けていた記憶があります。

えきねっと発券」のレイアウトが一世代前。

定期運用離脱直前には、コロナ禍にもかかわらず隙をみてはそれなりの頻度で乗りに行っていました。今思えば怒られそうです。

 

3 しなの号

JR東日本株主優待券を使って、中央線→篠ノ井線/信越線→北陸新幹線という行程。在来線特急のグリーン車って値段の割にそんなに乗らなくていいかな・・・と思った回でした。

 

つがる号

乗継割引が廃止されるというニュースを聞いたのがこのころだった気がします。どうせならということで、大学1年生の夏休み最終日、乗ってきました。大館能代空港まではANAのマイルを使って安く行くことができました。

株主優待割引って連続乗車券には適用不可なんですね。飛行機の時間がすんごくぎりぎりでしたので、それを知っていればえきねっとで買ったのに。。。

このつがる3号はダイヤ改正を機にスーパーつがる1号になりました

5 ふじかわ号
この日は大学の授業が終わって、さわやかハンバーグを食べたい!と思って、踊り子号と新幹線を乗り継いで静岡に行ったのでした。

肉の味がしっかりするのがいいと思います。定期的に食べたくなる。

同じ道を往復しても仕方がないので、ふじかわで甲府まで北上しようと思ったのです。ついでにコンパートメント席にしました。

 

6 ひだ号

こちらは自由席。本当は飯田線秘境駅号に乗ろうと思っていましたが、一緒に行くはずの友人Tが寝坊したため、私はきちんと間に合っていたのにキャンセルしました。きっぷをよく見ると、豊橋発車時刻が9:50、座席取消が9:58。出札が混んでいて払い戻しには8分だけ間に合いませんでした。もちろんお金が戻ってくることはなく、760円を友人Tに請求しておきました(笑)。

このとき、「東京都区内→東海道/飯田線/中央東→東京都区内」の乗車券を買っていて、高山線・富山経由への区間変更を出札で申し出たところ、「できない」と言われてしまいました。区間変更というやつの存在を認識したばかりでしたので、自分が間違っているのかと思って引き下がってしまいましたが、今思えばおかしな話です。改札で申し出ればよかったのでしょうか。

結局原券の未乗車区間を残して払い戻し、「豊橋東海道/高山線/北陸新幹線→東京都区内」の乗車券を新たに買いなおしてしまいました。

 

スーパーはくと号と乗継請求

お別れとなったのがこちら。スーパーはくと8号です。前日に新潟にいて、その日の夜のサンライズで姫路まで行き、折り返して大阪にでも行くかと思っていましたが、満席と言われて待ってましたとばかりに乗継請求のゴム印をお願いしてみました。満席でないと発動しませんからね。

 

ところが!

 

e5489でサンライズ瀬戸のシングルデラックスの空席を拾うことに成功。姫路までなんてもったいないと思い、結局高松まで行ってしまいました。そうはいっても、「姫路→新大阪」の特急券を捨てきっぷにするのはもったいなかったのと、津山の鉄道博物館に行こうと思いましたので、スーパーはくと号に適用させたわけです。丸くおさまりました。

せっかくの「乗継請求」がにじみすぎ。保管方法が悔やまれます。

乗継請求のゴム印は、満席がほぼ確実の最終のサンダーバードに絡めてお願いしてみようと思っていましたが、はからずもこんな形で実現することができてなによりです。

 

***

 

乗継割引の廃止の理由として、時代に合わなくなったという部分が大きいと思います。しかし、「時代に合わない」ものはまだまだたくさんあります。補充券の類などはその筆頭。いくら長距離かつ多経路の乗車券だからといって、なぜ手書きなのでしょうか。いくらニッチなニーズだからといって、発行に数週間待たせるのはいくらなんでも不便すぎるのではないでしょうかね。区変の改補でもできあがるのに2時間以上かかりました。マルス端末を全部廃止してWindowsにソフトのせればいいじゃないですか。

そっちの方がコストが・・・と言われるでしょうが、数週間という時間を割いて手書きできっぷを発行して、できたら電話で連絡。古めかしくてまわりくどくて鳥肌もの。意味不明です。