Strings Diary

自称ライトな鉄道マニアが書く日常と思い出語り。

スーパービュー踊り子号に乗るために放課後新幹線に飛び乗る中学生【きっぷで思い出語り#2】

2020年3月のダイヤ改正をもって、特急「スーパービュー踊り子」号が全廃されることになりました。当時中学3年生だった私は、よし最後に乗りに行こうと思って、6限の授業終了後に東海道新幹線に飛び乗って熱海に急行しました。

写真を撮った時刻から推測するに、熱海に着いたのが17:13ごろ、スーパービュー踊り子10号池袋行きの熱海発時刻は17:26ですので、13分ほどの待ち合わせ時間があったということになります。今であれば十分すぎる待ち時間ですが、当時はかなり焦っていたように記憶しています。なぜか熱海からの帰りの乗車券をまだ買っておらず、焦った表情でスーパービュー踊り子に乗る旨を改札係に相談したところ、発車時刻が迫っているゆえ着駅で精算するように言われ、とりあえず無札で乗って行きました。それが悲劇の始まりです。

往路の乗車券はなぜか買ってあった

この足は私。学校が終わってそのままでしたので、写っているのは制服です。展望席のすぐうしろの席をとりましたが、足元がとにかく広かったです。家にあったボイスレコーダーを勝手に持ち出して、車内放送を録音していたようですね。その録音には古めかしいスピーカーから流れる4打点チャイムと肉声放送がしっかり入っていました。

各ドアごとにアテンダントさんがいて、乗車時に特急券を確認することで、車内改札を省略するという形をとっていました。この写真は武蔵小杉で降りるときに撮った動画の切り抜きですが、アテンダントさんが後ろに向かって手を振り、乗降終了の合図を出しています。相当手間をかけて運行していたんですね・・・

さっきから写真がつたなくてすみません。iPhone5sで撮影していましたので、もうこれ以上の画質は限界です。撮影技術もありません。結局武蔵小杉まで乗り、武蔵小杉でスーパービュー踊り子特急券を提示して熱海からの運賃を精算しようとしました。で、支払ったのですが、そのときに特急券を回収されてしまったのです。

それに気づいたのは改札から離れて10歩くらい歩いたところ。そこでなぜ引き返さなかったのかは謎です。

 

今思えば、当時はいろんなことを知らなかったなあと思います。まずは乗継割引の存在。当時、LINE Payのデビットカードを使っていて、そのカード明細がなぜか手元に残っているのですが、それを見るに、新幹線特急券と同時に購入していないんです。高いA特急料金をそのまま支払ってしまったようです。

あとは乗車券の値段。90km台の無割引乗車券より、100kmちょいオーバーの学割乗車券の方がちょっとだけ安いのですが、それに気づくこともありませんでした。まあ、大学生の今とは違って、学割証1枚発行するにも担任を通さなければならず、しかも発行は翌日以降という、いかにもな手間でしたので、仕方がないと言えば仕方がありません。今の大学生活では、証明書の自動発行機でその場で発行してくれるので、大変助かります。

さらにいうと、武蔵小杉から東急線で帰ったのですが、特急券回収に動揺していたのか知りませんが、最初反対方向に乗ってしまったのです。鉄道マニア、しかも地元の鉄道マニアとしては恥ずかしいことこの上ありません。

 

特急券を回収されたことに気づいたときは、もう一回くらい乗るだろうと思っていたのでしょうか。隙さえあれば出かけていくような私でしたが、合唱コンクールでピアノ伴奏をすることになっていたので、さすがにこのときは隙がなく、結局もう一度乗ることはありませんでした。急用、とか法事、とかいってまた熱海まで行けばよかったでしょうか。それ以来、持って帰りたい乗車券や特急券は必ず持って帰れるようになりました。