国内の夜行列車もすっかり数を減らし、定期列車ではサンライズ瀬戸・出雲のみとなってしまいましたが、そんな中でも最近のJRは臨時の夜行列車をわずかながらにも出し始めました。それらを利用して夜行列車に連泊企画を打ち立てました。
1泊目
記念すべき(?)1泊目はサンライズです。姫路で降りることにしましたので個室寝台はもったいないと思って、ノビノビ座席にしました。
試しにMVで「姫路→岡山」のサンライズノビノビ座席の空席を照会したところ、なんと×の表示。なんだと、姫路から私の寝ていた席に人が乗ってくるというのか、と思って姫路で降りられるかひやひやしていましたが、大阪あたりで目が覚め、さらに姫路から乗ってくる人はいませんでした。よかったよかった。
そのまま姫新線と智頭急行、因美線を乗り継いで鳥取に行ってきました。
2泊目
2泊目は「WEST EXPRESS銀河」。ぷらっとこだまを使って、京都までグリーン車で優雅にやってきた友人Tと京都で合流し、紀南コース下り夜行の2日目に乗ってきました。ガソリンを買い込んでフリースペースで乾杯。大阪を出たらほかの人に譲ろうと思っていましたが、なんと天王寺を出たらビンゴ大会をやるというのです。仕方なくそのまま居座っていました。



和歌山で1時間ほど停車。その間にこってこての和歌山ラーメンをいただきました。お酒のあとにシメに食べるラーメンの背徳感といったらたまりません。



寝床はクシェット。友人Tと2人で上下でおさまりました。都内某駅で10時打ちしましたが、上下で空いていたのは最後の1区画だったようです。出札さんには感謝です。

新宮行きですが、我々は紀伊勝浦で下車。那智の滝に行ってきました。
3泊目
ラストは「谷川岳山開き」。上野を23時42分に出て、終点の土合には3時10分に着くという、3泊目にして最も過酷な座席夜行です。上野では発車の10分ほど前にドア扱い。NewDaysで朝食を買い込んで乗り込み、アイマスクをして入眠、かと思いきやここで検札という思わぬトラップがありました。
検札は前の車から来るだろうと思って、先頭の5号車のさらに前の方の席を押さえていましたので、比較的はやめに寝られるだろうと思っていましたが大間違い。なんと、うしろの車から来たのです。ぐっすり眠っていた私は車掌さんに起こされ、乗車券と特急券を提示。目は半分閉じていましたので、まったく覚えていませんが、山間部らしい走りをしていたので、新前橋を過ぎて上越線に入ってからだったのでしょう。
車内は半分以上が鉄道マニアですが、周りの人と車掌さんとのやり取りを盗み聞きしていると、上野からSuicaで入場してきたという猛者もいました。どうりで時間がかかるわけだ。土合でどうするおつもりなのでしょうね。
さらに驚いたことに、土合駅におそらく水上駅の駅長以下助役さんなど5〜10名ほどいらしていたのです。朝3時に、です。車掌さんも夜通し立ちっぱなしで検札。大変ご苦労様です。誰もいなくなった回送列車の車内でゆっくり休んでくれと言いたくなります。



私は谷川岳ロープウェイに乗る気満々だったのですが、横にいる友人Tが歩きながら寝てしまうありさま。すれ違ったおばさんに「大丈夫!?!?!?」と言われてしまうほどで話にならなかったので、仕方なく始発の上り列車で引き返しました。
【きっぷについて】
乗車券を変な買い方をした方が安いことがわかりました。乗る順番通りに先に山陰を回るのではなく、紀伊半島をまわる方を組み込んだ方が180円ほど安かったのです。各列車の検札の車掌さんには苦笑いされましたけど。



真ん中の「大阪市内→大阪市内」の乗車券をもって京都で途中下車しようとしたところ、穴をあけられてしまいました。あやうく無効印も押されるところでしたが、すかさず「途中下車です!!!」と突っ込んで事なきを得ました。穴をあけられた時点で得てないか。ちゃんと聞いてくれ、券面を見てくれ・・・と言いたくなります。

