Strings Diary

自称ライトな鉄道マニアが書く日常と思い出語り。

【簡単に儲かる】金券ショップとJTB旅行券を使った錬金術

マルチ商法の勧誘、ではありません。金券ショップでJTB旅行券を購入して、その旅行券できっぷを買うことで、なんと手元にあるお金が増えてしまうというお話です。悪いことはしません。

 

 

いろいろ前提があります。

まずJTB旅行券「NICE TRIP」とは。JTBで旅行に使える商品券のようなものです。近畿日本ツーリストなども各社独自の旅行券を販売しています*1。これを金券ショップに持ち込むと、額面より安い価格で買い取ってくれ、それを額面より安い価格で売ってくれるのです。

 

こいつの発売が終了するなんて・・・
今後どうやってきっぷを買えというのか・・・(大げさ)

JTBの旅行券はおつりも出してくれるので現金と同じ感覚で使うことができる一方、おつりは1,000円単位は旅行券で、1,000円未満の端数は現金となるという特色があります。これを逆手にとるのです。

 

ここでは、額面2,000円分の旅行券を96%の価格、すなわち¥1,920で購入し、片道乗車券「旭川→白滝」(¥1,050)を片道乗車券「天王寺新今宮」(¥70)に変更するケースを考えます。いずれも小児運賃です。

①  片道乗車券「旭川→白滝」(¥1,050)を購入するとき、おつりは

¥2,000 - 乗車券の価格¥1,050 = ¥950

ですが、額面¥2,000の旅行券に対して¥1,920しか払っていませんので、¥1,050のきっぷを買うのにかかった金額は

¥1,920 - おつり¥950 = ¥970 (A)

となります。

②  片道乗車券「旭川→白滝」(¥1,050)を片道乗車券「天王寺新今宮」(¥70)に乗車変更すると、差額¥980 (B) を現金で返してくれます。

③ AとBを比べてみてください。私の財布から出ていった実際の金額はAの¥970ですが、②では¥980の返金を受けています。B-Aで差し引き¥10儲かるわけです。

 

・・・どうでしょうか。なんか騙されているような気がしてきます。が、騙されてはいないのです。ミソは原券を¥1,001以上¥1,070未満とすることです。②で乗車変更したときの返金額が¥1,000を超えてしまい、旅行券での返金となるのを防ぐためです。

この10円はいったい誰が負担しているのでしょうか。JTBが負担している、のではありません。旅行券を金券ショップに額面より安値で売った人だと考えられます。売値と額面の金額との差が巡り巡って私のもとにやってくる、というわけなのです。ということは。

金券ショップなんかに売らなければいいじゃんという結論に達するわけです。手元に2,000円分の旅行券がある場合、①②と手順を踏めば、

おつり¥950 + 返金額¥980 = ¥1,930

この金額の現金が手元に入ってくることになります。金券ショップ店頭に貼られている買い取り額のポスターを参照するに、JTB旅行券ですと90~93%程度での買い取りとなるようなので、圧倒的にお得です。

あまりおすすめする行為ではありませんが、一応可能と言えば可能ですね、というレベルのくだらないお話でした。

ひさびさの更新がこんなクソ記事でいいのか・・・。いや、次回は噛み応えのある記事が出来上がりそうな予感がしています。

*1:2025年3月末で両者とも販売を終了するそうです